ふしだら 淫ら タブラ

最近よく頭のなかで反芻される言葉がある。

 「自分はこんなことをしてる場合じゃない」

 ふと頭の中に流れる音楽のように。

 

 

今の自分に今必要な事を並べていくと、やるべき事、習得すべきことの前に来るのは「自信と自尊心を持つ事」が先頭に来る。それはもうフォークリフトで退かそうとも、グラップルバックホウで掴んで壊そうとしても揺るがない事柄なのである。

 

自分の中ではきっとそれが正しく機能することや意識をしないことがやる気のスイッチを入れる為のものだと信じてやまない。

 

昔の記憶を眼前に持ってきたならば、まず表れてくることといえば一般的な人が難なくこなせる事が僕は3割…いや、1割に満たない程度しかできなかったこと。実社会で生きていく上でほぼ必要の無い事が努力もせず出来ること。

 記憶として眼前に持ってこなくても今でも嫌という程この事実に曝される。だが、考えてみれば人と違うことが少なからずできるのであってこの得意をアンプで増幅してあげればいいのだと最近思い始めた。

 

自尊心を自分で身につける。自信が少しでも出るように小さな散らばった得意を寄せ集め接着剤で繋ぎ止め形にしていく。最初はきっと上手くいかないだろう。でも造形を精悍にしていく手段はこれしかない。

 

やはり不得意を得意に変えるなどといった事は一生かけても人並みにしかならない。

 

だが「自分はこんなことをしている場合じゃない」は呪文の様に頭を駆け巡る。できない自分への叱責が言葉として、焦りの象徴として。

 

時間が掛かりそうだ。